iCloudのストレージ容量はキャリア決済で即アップグレード

iPhoneを長年使っている人なら、一度はiCloudのストレージ容量がいっぱいになってしまう経験をしたことがあるのではないでしょうか?

写真や動画など長年ため続けていると、ある日突然容量がいっぱいになってしまい、それ以上の保存ができなくなってしまいます。

そうなってしまうと大切なデータのバックアップが取れず、携帯端末の故障で修理したり、機種変更する際に最新のデータが引き継げなくなるトラブルが発生してしまうんです。

機種変更はともかく携帯端末の故障なんて誰にも予測できないですから、万が一に備え定期的にバックアップを取っておくことが携帯電話の賢い使い方。

そこで今回は、バックアップを取るときに役立てたい「iCloudのストレージ容量をアップグレードする方法」を紹介すると共に、iCloudのストレージ容量をアップグレードする際、キャリア決済で簡単に支払うための設定方法について詳しく解説していきます。

この記事をご覧いただければ、iCloudのストレージ容量の問題で慌てることはなくなるでしょう。

今さら聞けないiCloudってどんなサービス?

iCloud」とはAppleが提供するクラウドサービス。

「@icloud.com」のメールアドレスが利用できるほか、データのバックアップや各種設定項目などの同期ができます。

iPhoneユーザーなら初期設定の段階で一度は目にしますよね?

ですがはじめてiPhoneを契約した人や、普段あまり携帯電話を操作しない人は、iCloudと聞いてもピンとこないのも事実。

そこで下記よりiCloudのサービス内容について、初心者にも分かりやすいよう簡潔に説明させていただきます。

メールアドレスが付与される

iCloudを利用するためにはApple IDの作成が必須です。

Apple IDを作成する際、「無料のメールアドレスを取得する」を選択すると、「@icloud.com」のメールアドレスを取得することができます。

これはiCloudを利用したメールアドレスで、yahooメールやGmailといったフリーアドレスと同じ扱いだと認識してください。

ちなみに送受信したメールはすべてiCloud上に保存されるほか、同じアカウントでログインしたすべてのデバイスから利用できるため、利便性はyahooメールやGmailとそこまで変わりません。

yahooメールやGmailを使いやすいと感じているならiCloudも使いやすく感じるはずです。

Apple製品のデータのバックアップが取れる

iCloudはApple製品に関するデータのバックアップを取るという役割で利用されることが多いです。

お使いのiPhoneやiPad、Macにインストールしているアプリや写真などの保存データだけでなく、端末の細かい設定などもすべてバックアップデータとして保存できますからね。

個別のデータとして保存するだけでなく、「iPhoneのバックアップ」としても保存できるため、新しいiPhone端末に機種変更した際、アプリの配置や壁紙なども含めすべてそのまま引き継ぐことができるようになっています。

手動で設定しなくて済むので非常に便利なんですよ。

写真・ビデオ・カレンダー・書類・音楽・アプリを保存、同期する

iCloudはApple製品で使用しているあらゆるデータを自動的に保存することができます。

例えば写真や動画、カレンダーに入力した予定、WordやExcelなどの書類、CDから取り込んだ音楽やダウンロードした音楽、インストールしたアプリなどですね。

しかもバックアップを取るだけでなく、同じApple IDを設定した他のデバイス(例えばiPadやMacBookなど)でも同じデータにアクセスすることができるんです。

バックアップは設定次第で即時反映させることもできるので、iPhoneで写真を撮った瞬間にiPadでその写真を編集するといったことも可能です。

ブラウザで使用するパスワードを同期する「iCloud キーチェーン」

Webブラウザではさまざまな個人情報を入力しますよね?

ログインIDやパスワード、クレジットカードの情報などです。

このような外部流出を避けたい重要な情報も「iCloudキーチェーン」を使って同期させれば、同じApple IDでログインしている別の端末からでも改めてパスワードの入力をする必要がなく、スムーズなログインや決済が可能になります。

この機能はAppleによる強固なセキュリティで守られているため、他人に知られる心配はありません。

どんなときにiCloudのストレージ容量をアップグレードするの?

iCloudのストレージ容量は基本的に無料で5GBが付与されていますが、保存するデータが5GBを超えた場合、それ以上のデータを保存することができなくなるため、ストレージの容量を拡張する必要があります。

そこで一体どのような状況になったら容量を増やす必要が出てくるのか、この点を事前に把握しておきましょう。

iCloudに大量の写真や動画を保存している

iCloudストレージの中で多くの割合を占めているのが写真や動画の保存データではないでしょうか?

特にいま発売されている最新のiPhoneだと昔に比べ画質が非常に向上しているため、何となく撮った写真でも1枚あたり「2MB」もあるんです。

無料で付与されている5GBは「5,000MB」なので、「単純計算=写真2,500枚」撮ったらそれだけで容量オーバーしてしまいます。

もちろんiCloudの保存データは写真だけでなくアプリなど他のデータも含まれるため、実際はそれよりもっと少ない枚数で容量オーバーしてしまうでしょう。

動画については撮影する画質などの設定によって左右されますが、デフォルトの設定で撮影した場合、1分間の動画で「200MB」ほど使用します。

最近はSNSへの動画投稿が一般的になってきていることもあり、写真と同じくらい動画を撮影するという人も多いことでしょう。

この場合、25分の動画で「5,000MB=5GB」に到達する計算となります。

設定次第で多少前後しますが、写真と動画はかなり容量を使ってしまうということは覚えておきましょう。

iCloud Driveに容量の大きなデータを保存している

iCloud Driveとは、iCloud上に確保できる個人のハードディスクのようなもので、そこにはWordやExcel、PDFなどの書類をはじめとしたさまざまなデータを保存することができます。

また人から受け取った写真をデータとしてファイルに保存しておきたい場合にも、JPEGデータを保存することが可能です。

こちらもiCloudのストレージ容量内で使用するため、データ量の圧迫の原因になります。

例えばページ数の多い会議資料のPDFデータや、一眼レフカメラで撮影した写真のRAWデータなどは一つのファイルで「50MB」を占めることも多く、容量圧迫を引き起こしている可能性は高いんですよ。

iPhoneをビジネスシーンで利用することの多い人は注意が必要ですね。

iCloudストレージの空き領域が不足している場合の解決方法

iCloudストレージの空き容量が不足してしまった場合、どうやって解決すれば良いのでしょうか。

解決方法について詳しく見ていきましょう。

iCloudに保存しているデータを削除する

誰もが一番最初に着手するのが不要なデータの削除でしょう。

iCloudはiPhoneが受け取っているデータを自動的に保存しているため、よく見たら必要ないデータまで保存されていたということは意外と多いものです。

しかし自分でも気付いていない不要なデータをどうやって探せばいいのか悩んでしまうのも事実。

そんなときは以下の情報を参考にしてください。

不要なデータの溜まっているポイントをいくつか挙げていきますので、解決策がきっと見つかるはずですよ。

連写したときの写真

遊びに行ってテンションが上がったときや突然のシャッターチャンスが訪れたとき、1枚だけでなく何枚も連写して写真撮影することがありますよね?

この場合、同じような構図の写真が大量に保存されてしまい、本来1枚だけでいいはずの写真が10枚も並んでいるということはよくある話です。

このような不必要なデータの保存の積み重ねがiCloudの容量圧迫に繋がっているので、不要な写真は都度削除するようにしましょう。

整理していないバーストショット

連写によく似た現象で「バーストショット」というものがあります。

これはiPhoneのカメラ機能のひとつ。

シャッターボタンを長押ししている間は連写を続け、1枚の写真データとして表示する機能です。

そのまま保存しておくとバーストした分だけ容量が大きくなります。

一見1枚しか写真がないように見えますが、写真に表示された「選択」というボタンをタップすることで、その他の写真が大量にでてきます。

この中から必要なものを1枚だけ選定し、残りを削除することで容量の圧迫を緩和することができますよ。

使っていないアプリ

アプリ自体のデータはiCloudに保存されませんが、アプリをダウンロードしているという情報はシステムデータにバックアップされます。

これによりiPhoneを機種変更したときなど以前とまったく同じ状況に復元するため、同じアプリを改めて自動インストールする仕組みになっているんです。

またアプリ内で使用しているデータをiCloudに保存しているアプリも存在します。

そのため使用していないアプリは削除してiCloudを使用しないようにしましょう。

使い終わって見返すことのないPDFなどの資料

仕事で受け取った会議資料やネットでダウンロードしたPDFデータは、ページ数の影響などで容量が大きくなっています。

一つの資料で「50MB」も使用しているなんてこともありますからね。

これらはiPhoneの「ファイル」アプリから探すことで簡単に見つけることができます。

どうしても必要なものは仕方ありませんが、不要な資料は使用後に削除しておきましょう。

なんとなく保存していたスクリーンショット

ネットで記事を読んでいたりSNSで気になる投稿を目にしたとき、思わずスクリーンショットを撮影してしまうことがあると思います。

またiPhoneを手に取ったときに誤ってスクリーンショットを撮影してしまったというパターンも多いですね。

そんな量産されたスクリーンショットは、iPhoneの画面解像度が高いこともあり、意外と容量が大きくなっています。

不要なスクリーンショットはこまめに削除しましょう。

写真アプリを開くと「スクリーンショット」という項目があり、自動で振り分けられているので、そのフォルダを確認してみてください。

不要なメール

一番見落としがちなのが不要なメールです。

「@iCloud.com」のメールアドレスを使ってやり取りしている場合や、何かのサービスを利用した後に送られてくる大量のメルマガ、いつの間にか届くようになった迷惑メールなどが溜まると、iCloudストレージの容量を圧迫してしまいます。

今はSNSが主流でメールを確認する機会が激減してしまいました。

そのためいつの間にか溜まってしまったメールに気づかないというパターンは数多く見受けられます。

また送受信メールだけでなく、「迷惑メールフォルダ」や「ゴミ箱」も削除しなければiCloudストレージ容量は減りません。

その点を踏まえた上で不要なメールは完全に削除するようにしましょう。

自動同期の必要がないデータは他のクラウドサービスを利用する

写真や動画に関していえばiCloudの自動同期が非常に便利。

iPhoneの写真アプリとの連動もスムーズなので、iCloudストレージを使った方が利便性が高いと感じる方は多いと思います。

その反面、残しておきたい会議資料やネットからダウンロードした資料は、iCloudと連携させる必要はありません。

そのようなデータは「Dropbox」「Google Drive」など、ほかのクラウドサービスに保存することをオススメします。

ほかのサービスもそれぞれ「5GB」まで無料で提供されていることが多いため、保存先を分散させればiCloudストレージ容量の節約に繋がります。

ストレージ容量をアップグレードする

それでも容量が足りないという人は、最終手段としてAppleが用意しているストレージ拡張プランを利用して容量そのものをアップグレードしましょう。

「5GB」から「50GB」に引き上げるくらいなら月額130円と価格も安く、アップグレードも比較的しやすいのではないでしょうか。

詳しくはこの後の「iCloudのストレージ容量をアップグレードする全手順」から確認してください。

iCloudのストレージ容量をアップグレードする全手順

ここからはiCloudのストレージ容量をアップグレードする手順について解説していきます。

  1. ステップ①:設定アプリを開きユーザー名をタップする。
  2. ステップ②:「iCloud」をタップする。
  3. ステップ③:「ストレージを管理」または「iCloud ストレージ」をタップする。
  4. ステップ④:「さらに容量を購入」または「ストレージプランを変更」をタップする。
  5. ステップ⑤:必要な容量のプランを選択する。
  6. ステップ⑥:「購入する」をタップする。

以上、7ステップでiCloudのストレージ容量のアップグレードが完了します。

では次に料金プランについて見ていきましょう。

iCloudのストレージプランと料金について

iCloudストレージの追加プランは以下の通りです。

5GB無料
50GB130円/月
200GB400円/月
2TB1,300円/月

月額たったの「130円」でストレージ容量が10倍になり、「月額最大1,300円」 400倍となります。

「5GB」で少し容量を超えてしまうという人は、「50GB」のプランを契約することでしばらくは何の心配もいらないでしょう。

しかし写真や動画は保存する度に容量を圧迫していくので、普段からこまめに削除したり整理することをオススメします。

iCloudのストレージ容量はキャリア決済で即アップグレード

iCloudのストレージ容量をアップグレードする際、キャリア決済で支払うのがオススメです。

設定方法も簡単。

Apple IDの決済方法にキャリア決済を指定するだけ。

詳しい流れは以下の通りです。

  1. ステップ①:設定アプリを開く。
  2. ステップ②:ユーザー名をタップする。
  3. ステップ③:「支払いと配送先」をタップする。
  4. ステップ④:「Face ID」 、「Touch ID」 、「Apple ID」のいずれかでログインする。
  5. ステップ⑤:お支払い方法で「キャリア決済」を選択する。
  6. ステップ⑥:必要項目を入力して「完了」をタップする。

これでiCloudストレージ容量をアップグレードした際にかかる料金をキャリア決済で支払うことができます。

iCloudストレージ容量をアップグレードするといってもモバイル端末向けにおこなう作業なので、クレジットカードで支払うよりiPhoneから直接キャリア決済で支払った方が簡単ですよ。

まとめ

キャリア決済は毎月の携帯電話料金と一緒に支払いできることは既にご存知だと思います。

ということは、Appleのサービスも携帯電話のオプションサービスと同じ感覚で決済できるということでもあるんです。

またiCloudのストレージ容量のアップグレードといっても少額決済。

数百円~千円前後の決済でわざわざクレジットカードを使う必要なんてありませんからね。

「大切なデータのバックアップが急に取れなくなってしまう・・・」なんてことにならないよう、普段からストレージ容量の節約を心がけながら、どうしても必要な場合にはiCloudのストレージ容量をアップグレードしてください。


クイックチェンジ編集部
クイックチェンジ編集部
クイックチェンジ編集部は、キャリア決済現金化に関するさまざまな知識、携帯電話のお役立ち情報をいち早くお伝えするために日々活動しています。こちらの記事に対し、ご意見、ご要望など御座いましたらお問い合わせフォームより編集部までご連絡ください。お送り頂いた内容を確認した後、次回の更新時に反映させて頂きます。