人気のスマホブランドと言えば「iPhone」の名前を真っ先に挙げる人が多いと思います。
ですが、そのiPhoneの地位を脅かす可能性のある「Xperia(エクスペリア)」も非常に人気です。
では、エクスペリアにはどれほどの人気があるのでしょうか?
またiPhoneの地位を脅かしかねないほどのエクスペリアの人気の理由には、どんなものがあるのでしょうか?
今回は、このエクスペリアの人気の理由について説明していきます。
エクスペリアとは?
エクスペリアは、ソニーの子会社である携帯電話機メーカー「ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社」が開発しているスマホやタブレットのブランド名です。
エクスペリアの最初のスマホ機種である「Xperia X1」は2008年に誕生し、日本では2010年に「Xperia SO-01B」が販売されたのが始まりです。
当初海外で販売されたエクスペリアは「Windows Mobile(ウィンドウズ・モバイル)」という「OS(オペレーティング・システム)」を搭載していましたが、日本で最初に販売された機種以降はOSに「Android (アンドロイド」を採用しています。
以降エクスペリアは、日本のアンドロイドスマホのなかで不動の地位を築いてきました。
現在では「Xperia XZ」など、国内でも数多くの機種がリリースされています。
エクスペリアはどのくらい人気なの?
国内にはiPhoneを始め、様々な機種が販売されていますが、エクスペリアの人気はどのようになっているのでしょうか?
エクスペリアの人気度はスマホの端末別のシェア率を見れば分かります。
ソフトウェアなどの検証をしている企業「webrage(ウェブレッジ)」では毎月、スマホの端末別のシェア率を調査し、上位10位までを公表しています。
Webrageの調査した2018年5月のスマホの端末別シェア率の上位10機種は以下のとおりです。
順位 | 機種 | キャリア | シェア率 |
1位 | iPhone | 全キャリア | 40.13% |
2位 | Xperia XZ | ドコモ | 1.69% |
3位 | Xperia X Compact | ドコモ | 1.35% |
4位 | Xperia Z5 | ドコモ | 1.28% |
5位 | Galaxy S7 edge | ドコモ | 1.07% |
6位 | Galaxy Feel | ドコモ | 1.02% |
7位 | Xperia XZ1 | au | 1.01% |
8位 | Xperia XZ | au | 0.96% |
8位 | Xperia X Performance | ドコモ | 0.96% |
10位 | Xperia XZ Premium | ドコモ | 0.95% |
Webrageの調査では、iPhoneは別格として、それ以外の上位10機種のうち、実に7機種をエクスペリアが占めているという結果になりました。
この結果を見れば、いかにエクスペリアの人気が高いかが分かるはずです。
携帯キャリアにおけるエクスペリアが人気の理由
エクスペリアは、「NTTドコモ」「au」「ソフトバンク」の3大キャリア全てで販売されています。
ここでは、3大キャリアごとのエクスペリアの人気について考察していきましょう。
ドコモにおけるエクスペリアが人気の理由
先ほど紹介したスマホの端末別シェア率において、上位10機種に入っていたエクスペリア7機種のうち、実に5機種はドコモから販売されたものとなっています。
このことから、エクスペリアは3大キャリアの中でも、特にドコモユーザーから人気だということが分かります。
2010年に日本で初めて発売されたエクスペリアの機種である「Xperia SO-01B」は、ドコモから販売されました。
以後、auやソフトバンクでもエクスペリアのスマホが販売されるようになりましたが、販売された機種の数はドコモが他の2社を圧倒しています。
ソニーモバイルの公式ホームページを確認したかぎり、ドコモから販売されているエクスペリアのスマホの機種数は今後発売予定のものも含めると「36」にものぼりました。
これに対しauから販売された機種数は「18」、ソフトバンクから販売された機種数は「8」ですから、いかにドコモがエクスペリアの販売に力を入れているかが分かります。
auにおけるエクスペリアが人気の理由
auでは「Xperia XZ1」と「Xperia XZ」の2機種が、上位10機種にランクインしています。
ドコモほどではないですが、auでもiPhoneを除けば、エクスペリアの人気の高さが分かります。
auでは、ドコモから1年遅れた2011年からエクスペリアの販売を開始しました。
auは同年にiPhoneの販売を開始したこともあり、iPhoneの販売が遅れたドコモに比べれば、エクスペリアの販売に注力していたというわけではなさそうです。
とは言え、先ほども説明した通り、auでもエクスペリアのスマホは18機種もリリースされています。
そのためAndroidのスマホを使っているauユーザーからエクスペリアは高い人気を誇っていることが分かります。
ソフトバンクにおけるエクスペリアが人気の理由
3大キャリアの中でも、ソフトバンクに限っては、エクスペリアはそれほど人気の機種とは言えないかもしれません。
ソフトバンクでは、2014年の「Xperia Z3」からエクスペリアの販売を開始しました。
ドコモが2010年、auが2011年からエクスペリアの販売を開始したのに比べると、だいぶ遅れてのスタートとなっています。
ソフトバンクは、2008年にiPhoneを国内でいち早く販売するなど、iPhoneの販売に注力しており、人気機種もややiPhoneに偏っているように見えます。
先ほど紹介したスマホの端末別シェアの上位機種のなかに、ソフトバンクのエクスペリアは入っておらず、ソフトバンクが販売しているエクスペリアもわずか8機種のみです。
これらのことからも、ソフトバンクユーザーのなかでは、エクスペリアの人気はそこまで高くないと言えるでしょう。
エクスペリアが人気を集める秘密とは?
ここまでの説明で、エクスペリアの人気がいかに高いかが分かったはずです。
では、エクスペリアが人気の理由は、いったいどこにあるのでしょうか?
ここでは、エクスペリアの人気の理由について考察していきます。
日本のエクスペリアは海外モデルの強化版である
エクスペリアを開発しているソニーモバイルは、現在こそ日本に本社を置いていますが、もとは海外の企業で、エクスペリアは日本よりも海外で先に販売を開始しています。
そして日本で販売されているエクスペリアは、海外で販売されたエクスペリアを日本人向けにアジャストしたものなのです。
iPhoneなど海外規格のスマホには「ワンセグ」や「おサイフケータイ」、古くは「赤外線通信」の機能は付いていません。
その理由は、そもそもこれらの機能が日本のスマホを含めた携帯電話機独自のものだからです。
しかしエクスペリアは、海外の最新モデルに、ワンセグなど日本のスマホ向けの機能を追加した日本版を販売しています。
つまりエクスペリアは最新技術によって作られた海外のスマホに、日本独自の機能が付いた機種なのです。
エクスペリアはこの手法によって、日本国内でも確固たるブランド力を高めたと言っていいでしょう。
事実、商品の比較サイトである「価格.com」の口コミ掲示板では、エクスペリアのスマホを購入したユーザーがエクスペリアを選んだ理由として、「グローバル展開しているから」といった声も複数見受けられました。
エクスペリアはスペックが高い
エクスペリアの人気の理由は、そのスペックの高さにもあると言えるでしょう。
エクスペリアのスペックの高さは、ユーザーの間でも定評があります。
例えば、2018年6月時点での最新機種である「Xperia XZ2」のカメラには、「4K HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)」画質での撮影機能が付いています。
4K HDR画質の撮影では、夕焼けなど、風景の光のまぶしさまで映像に記録可能です。
この機能は2018年5月16日時点で、他のスマホには付いていない、Xperia XZ2オリジナルの機能となっています。
エクスペリアが人気の理由まとめ
「エクスペリア」はソニーモバイルコミュニケーションズが開発しているスマホのブランド名で、これまでも国内外で多くの機種がリリースされています。
日本においてもエクスペリアの人気は高く、2018年5月時点でのスマホの使用端末の上位10機種のうち、実に7機種がエクスペリアの機種となっています。
エクスペリアはグローバルに展開しているスマホで、海外で販売された最新モデルに、日本独自の機能を付けたことで現在のブランドを確固たるものにしていると言えます。
エクスペリアが気になるという方は、ぜひ一度購入を検討してみてはどうでしょうか。
- クイックチェンジ編集部
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