アカウントを発行し、そのアカウントに支払い方法を紐づけすることで、支払いそのものを簡素化できる「 PayPal」。
すべての支払いがPayPalを通して決済されるため、個人情報の流出といった心配も最小限に抑えられます。
そんなPayPalですが、このような疑問を思い浮かべたことはありませんか?
PayPalの支払いにキャリア決済って使えるのかなぁ?
まず結論からお伝えすると答えはイエス。
以下項目にて順次詳しく解説していきますが、少し手間がかかってしまうことはご理解ください。
ちなみに本記事では、次の4項目について重点的に解説していきます。
- PayPalのキャリア決済事情
- PayPalの支払い方法にキャリア決済を使う裏技
- PayPalアカウントの支払い設定にキャリア決済を紐づけする手順
- PayPalの支払い方法にキャリア決済を使うメリットと注意点
それではさっそく見ていきます。
悲報!PayPalの支払い方法にキャリア決済は使えない
まず先に重要な事実をお伝えします。
便利な決済システムであるPayPalですが、実はキャリア決済に対応していません。
といってもキャリア決済を使えないというわけではないので安心してください。
PayPalの公式サイトによる正規の支払い方法は以下3種類。
- クレジットカード
VISA、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Discover Card
- デビットカード
VISA・JCBなどの国際ブランドが付いているデビットカード
- 銀行口座
みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行
普通の方法だとPayPalの支払い方法にキャリア決済を活用することはできません。
では一体どうすればキャリア決済が使えるようになるのか?
その答えは次の項目「PayPalの支払い方法にキャリア決済を使うための裏技」で詳しく解説します。
PayPalの支払い方法にキャリア決済を使うための裏技とは?
PayPalの正規支払い方法はクレジットカード・デビットカード・銀行口座のみだということは先程お伝えしました。
ですが、ほんの少し工夫するだけでPayPalの支払い方法にキャリア決済を活用することができるんです。
それは各携帯電話会社の発行する「チャージ型プリペイドカード」を使うこと。
チャージ型プリペイドカードはデビットカードと同じ扱いになります。
PayPalの正規支払い方法であるデビットカードの仕組みを上手く利用するということですね。
イメージとしてはこのようにお考えください。
キャリア決済からチャージ型プリペイドカードに残高をチャージし、その残高でPayPal決済をおこなう。結果、間接的にキャリア決済で支払いできる。
もちろん発行するのに多少の手間はかかりますが、一度発行すればずっと使えるので目立つデメリットはありません。
PayPalの支払い方法にキャリア決済を活用したいと考えている人は「チャージ型プリペイドカード」を発行しましょう。
PayPalアカウントにプリペイドカードを登録する全手順
ここからは「PayPalアカウントにプリペイドカードを登録する手順」について見ていきます。
プリペイドカードを発行する
まず各携帯電話会社の発行するプリペイドカードを発行しましょう。
- dカードプリペイド
- auPAYプリペイドカード
- ソフトバンクカード
- PayPayカード
プリペイドカードは申し込んでから手元に届くまで約一週間前後かかるため、時間に余裕を持った上で申込手続きをおこなってください。
また「ソフトバンクカード」、「PayPayカード」に限ってはアプリをダウンロードするだけですぐに利用できるため、現物カードよりアプリでの利用をオススメします。
PayPalアカウントを発行する
「PayPal公式ホームページ」にアクセスし、PayPalアカウントを発行してください。
「新規登録(無料)はこちら」から「パーソナル(個人)アカウント」を選択し「新規登録」に進みます。
プリペイドカードを紐づけする
PayPalアカウントを発行したらプリペイドカードを紐づけします。
まず会員画面左上にあるメニューボタンをタップしてください。
メニューの中から「入出金管理」をタップします。
画面を下にスライドすると「カード項目」があるので、ここからカード情報を登録します。
サンプルとして弊社スタッフのPayPal画面を掲載しています。既に一枚登録されていますが、カードを登録する流れに変わりありませんので安心してください。
「カードの登録」から必要情報を入力し、最後に「登録ボタン」をタップすれば完了です。
キャリア決済から残高をチャージする
PayPalアカウントの設定が完了したら、支払いに使うプリペイドカードにキャリア決済から残高をチャージしておきましょう。
PayPalアカウントに紐づけしたのはあくまでチャージ型プリペイドカード。
残高がチャージされていなければ決済自体できませんからね。
もちろん買い物する前に残高のチャージ作業をおこなっても問題ないですが、忘れないうちに残高をチャージしておいた方が安心です。
PayPalの支払い方法にキャリア決済を使う3つのメリット
正規の支払い方法ではないキャリア決済をなぜPayPalの支払い方法として活用するのか?
その理由は次の3つが大きく関係しています。
- 利用限度額が低いため使い過ぎる心配がない
- クレジットカードがなくても後払い決済できる
- 個人情報の流出を心配する必要がない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
利用限度額が低いため使い過ぎる心配がない
キャリア決済はクレジットカードより限度額が低く設定されているため、使いすぎる心配がありません。
クレジットカードを含むキャッシュレス決済は、支払い時に直接現金を使うわけではないので、お金を使う感覚が鈍くなりがち。
良い例がゲームアプリの課金ガチャ。
欲しいアイテムが出るまで課金ガチャをしてしまい、結果、高額請求がきてしまう。
よくある話ですね。
ですがこのとき、限度額が低く設定されているキャリア決済ならどうですか?
クレジットカードより限度額の低いキャリア決済なら高額請求になることはありません。
このように使いすぎるリスクを最小限に抑えられる点は、間違いなくキャリア決済のメリットだといえます。
クレジットカードがなくても後払い決済できる
キャリア決済は「後払い決済システム」です。
多くの人が「後払い=クレジットカード」という認識だと思いますが、クレジットカードを持っていなくても後払いで買い物できるんですよ。
しかもキャリア決済で使った代金は翌月の携帯電話料金と合算して請求されるため、支払い管理が非常に楽。
なぜなら携帯電話料金と一緒にキャリア決済の請求代金を確認できるから。
すべての支払いが毎月の携帯電話料金と一緒に確認できるのはキャリア決済独自のメリットですね。
何かしらの理由でクレジットカードを発行できない人は、積極的にキャリア決済を利用しましょう。
個人情報の流出を心配する必要がない
ネットショッピングで一番怖いトラブルは個人情報の流出。
普段使っているネットショップで個人情報が流出した場合、会員登録時に設定したカード情報が悪用されるケースも十分考えられます。
知らない間に高額決済されてしまうなんてことも実際に起こりえる話。
個人情報の流出を嫌い、ネットショッピングの支払いにクレジットカードを使わない人も一定数いるくらいですからね。
ですがキャリア決済なら個人情報が流出したとしても悪用されることはありません。
キャリア決済は決済時に4桁のパスワード入力が必須です。
そのパスワードは携帯電話を契約した際に設定したもので、ネットショップ側に登録情報として保存されるものではありません。
要は第三者が簡単に決済できない仕組みなのです。
安易に決済できない仕組み、安全性という部分でキャリア決済は非常に優れた決済方法になります。
要注意!キャリア決済とプリペイドカードの注意点
これまでの解説でPayPalの支払い方法にキャリア決済を使う方法や設定手順、キャリア決済のメリットについてはご理解いただけましたよね?
ですが気を付けなければいけない注意点も存在するんです。
それは次の3つ。
- キャリア決済は分割払いに対応していない
- プリペイドカードの発行に時間がかかる
- 常にチャージ残高を確認しなければならない
それでは各項目ごとに詳しく説明していきます。
キャリア決済は分割払いに対応していない
キャリア決済はクレジットカードと違い分割払いに対応していません。
使った代金は携帯電話料金と合算して支払うため、すべて一括請求になります。
この商品が欲しいんだけど一括払いはキツいんだよなぁ・・・。よし、キャリア決済で分割払いしよう!
今月は急な出費が重なったからいつもより請求が多めになるなぁ・・・。それならキャリア決済の支払いを分割に変更しよう!
このような対応は一切できないので注意してください。
「キャリア決済=一括払い」ということを常に頭に入れながら、自分自身の収入と照らし合わせ、無理のない範囲で利用する必要があるんです。
クレジットカードがなくても後払いで買い物できるメリットは魅力的ですが、一括請求というデメリットもあるのだと覚えておきましょう。
プリペイドカードの発行に時間がかかる
PayPalでキャリア決済を使うには、各携帯電話会社の発行するチャージ型プリペイドカードを用意する必要があることは既にお伝えしました。
ただし、プリペイドカードは申し込んだ当日に発行できるものではありません。
実際にカードが手元に届くまで約一週間前後かかります。
もしプリペイドカードが必要なら、なるべく早めに申し込んでおく必要があるんです。
即日利用はできないということを覚えておいてください。
「ソフトバンクカード」、「PayPay」には決済アプリが用意されており、プリペイドカード(現物)を発行する必要はありません。
常にチャージ残高を確認しなければならない
キャリア決済からプリペイドカードに残高をチャージし、そのプリペイドカードをPayPalの支払い方法に紐づけする。
そうすることで間接的にキャリア決済で支払いをおこなうことができます。
ただし、紐づけしているのはあくまで「チャージ型プリペイドカード」。
チャージ残高が不足すれば決済そのものができません。
そのため常にチャージ残高を確認する必要があります。
支払い時に残高が不足していた場合、一部のサービスが利用できなくなる他に、決済エラーが発生することで購入商品が強制的にキャンセル扱いになる可能性もあるため、チャージ残高に関しては常に気を付けなければいけません。
最後に
以上、「PayPal(ペイパル)の支払い方法にキャリア決済を使う裏技」について、そのすべてを詳しく解説してきました。
ここまでご覧いただけたのなら、冒頭で触れた4項目についてご理解いただけたと思います。
- PayPalのキャリア決済事情
- PayPalの支払い方法にキャリア決済を使う裏技
- PayPalアカウントの支払い設定にキャリア決済を紐づけする手順
- PayPalの支払い方法にキャリア決済を使うメリットと注意点
ただし、キャリア決済とプリペイドカードの注意点は必ず把握しておきましょう。
- クイックチェンジ編集部
- クイックチェンジ編集部は、キャリア決済現金化に関するさまざまな知識、携帯電話のお役立ち情報をいち早くお伝えするために日々活動しています。こちらの記事に対し、ご意見、ご要望など御座いましたらお問い合わせフォームより編集部までご連絡ください。お送り頂いた内容を確認した後、次回の更新時に反映させて頂きます。