今流行りのスミッシング詐欺とは、SMSで届く不審なメールのことを指します。
ヤマト運輸や佐川急便を騙るSMSが届いた人も多いのではないでしょうか?
ヤマト運輸や佐川急便を騙って個人情報を抜き取ろうとする。
このような悪質な詐欺は許せないですよね?
ここ最近では、大手携帯3社の名を騙って個人情報を抜き取ろうとするSMSも出回っています。
マイページにログインするためのID、PS、またネットワーク暗証番号を抜き取り、キャリア決済を使って不正に商品を購入する手口。
しかもSMSの内容はユーザーの不安を煽るものになっていることが多く、ネットの知識に自信のない人ほど騙されてしまう傾向にあるんです。
このような詐欺は弊社としても大迷惑。
そこで今回の記事では、キャリア決済を狙うスミッシング詐欺に騙されないためにも、その手口の全容を公開するほかに、詐欺を見破るポイントについて徹底解説。
この記事をご覧いただければ、今後スミッシング詐欺に騙される心配はありませんよ。
また本記事をご覧いただく前に「ネットリテラシー」という言葉を理解しておいてください。
ネットリテラシーとは、インターネット上に溢れるさまざまな情報を正しく理解・判断できるかという能力を意味します。 インターネットはとても便利な反面、色んなトラブルが潜んでいるのも事実。そのトラブルに適切に対処するためにも必要なスキルなんですよ。
スミッシング詐欺の手口大公開
言葉で説明しても難しいので、スミッシング詐欺とは一体どのようなものなのか実際に見てみましょう。
以下にてスミッシング詐欺の代表的な3パターンを紹介します。
まず1つ目のパターン。
次に2つ目のパターン。
最後3つ目のパターン。
このような内容で届くSMSがスミッシング詐欺になります。
他にもさまざまなパターンがありますが、共通して何かしらの被害、トラブルに遭っていると不安を煽るような内容になっていることがほとんどですね。
ネットの知識に乏しい人は、このようなSMSが届けば不安に感じるのも無理ありません。
「えっ?いつの間に被害に遭ってたの?早く対処しないと・・・」といった思考に陥ってしまい、SMSに記載のあるURLにアクセスしてしまう。
アクセスしたページで個人情報を抜き取られ、あとからキャリア決済を不正に利用される詐欺被害に遭ってしまうんです。
3つ目がもっとも悪質なパターン。ドコモから送られる正規メッセージの中にスミッシング詐欺の内容を組み込み、あわよくばアクセスさせようと企んでいるんです。ですが安心してください。以下にて紹介する「スミッシング詐欺を見破る3つのポイント」を理解すれば、このような小細工に騙されることはなくなります。
スミッシング詐欺を見破る3つのポイント
スミッシング詐欺を見破るためにはどのようなポイントに注意すればいいのでしょうか?
それは次の3つ。
- 送信元を確認する
- 文面の内容を確認する
- 接続先のURLを確認する
この3つのポイントはスミッシング詐欺を見破るための王道パターン。
詳細は以下にて解説しますが、不安を煽るようなSMSが届いたときこそ冷静に対処する必要があるんです。
またスミッシング詐欺を見破るために必要な予備知識を事前に備えておけば、気持ち的にも余裕が生まれますよね?
ネットリテラシーが足りていないと少しでも感じるなら、最低限これら3つの知識だけは備えておきましょう。
送信元を確認する
はじめに紹介するポイントは送信元の確認。
例えばドコモの場合、SMSの送信元は「NTT DOCOMO」となっています。
次の画像をご覧ください。
この箇所に「NTT docomo」と小文字が入っていたり、「09012123434」といった携帯番号になっているならスミッシング詐欺の可能性が高いです。
とはいえこちらの箇所は偽装もできるため、あくまで確認事項の一つと捉え、このポイントのみで詐欺かどうかの判断はしないようにしてください。
文面の内容を確認する
次に確認すべきポイントは届いた文面の内容です。
スミッシング詐欺は日本語がおかしくなっているパターンが多いんですよね。
こちらの画像をご覧ください。
明らかにおかしいですよね。
「お客様がご利用のdアカウントが不正利用の可能性があります。」
「ご確認が必要です。」
おそらく外国人が翻訳機を使い日本人向けに文章を作ったのだと思いますが、しょせんは翻訳機レベル。
冷静に判断できれば騙されることなんてありません。
そもそもドコモがこれほど怪しい文章を送ってくるわけないですからね。
「不正利用」という言葉だけを見ると慌ててしまうかもしれませんが、全体を見ることで気付くこともあるんですよ。
「木を見て森を見ず」といった狭い思考に陥ってはいけません。
接続先のURLを確認する
スミッシング詐欺を見破るための最重要ポイントでもある接続先URLの確認。
少し専門的な話になってしまうことをご理解ください。
そもそもURLとは、同じものが2つ、3つ存在するようなものではありません。
ドコモなら必ず「docomo.ne.jp」が入っていますし、URLの語尾は「ne.jp」。
「smt.docomo.ne.jp」になっているケースがほとんどですね。
要はドコモがURL(ドメイン)「docomo.ne.jp」を取得し、そこからさまざまなサブドメインを派生させているので、必ず「docomo.ne.jp」という文字列が含まれます。
この点を理解した上で以下のURLをご覧ください。
- https://blt.ly/3ut6Em7/
- https://docomo.ne.asum.xyz/
如何ですか?
「docomo.ne.jp」が入っていないですよね?
ということはこの2つのURLは偽物と判断することができます。
「blt.ly」は短縮URLサービスなので話になりませんし、「ne.asum.xyz」は意味がわかりません。
このようにドメインから見分けが付くようになるとスミッシング詐欺を見分ける能力が飛躍的にアップします。
少し難しいかもしれませんが詐欺対策として覚えていただけると嬉しいです。
ドメイン確認応用編
接続先URLを確認する方法ですが、実はもう一つあるんです。
それはブラウザからの確認。
こちらの画像をご覧ください。
赤枠の箇所をタップすれば接続しているURLが表示されます。
ここでさきほど紹介した正しいURLが表示されているのか確認して見てください。
もしURLが正しくなければそのままブラウザを閉じましょう。
スミッシング詐欺被害に遭った場合の対処法
上記項目では「スミッシング詐欺を見破る3つのポイント」を詳しく解説しましたが、既にスミッシング詐欺被害に遭っているのなら一体どうすればいいのでしょうか?
一番はやはり事前防止なのですが、世の中すべての人がスミッシング詐欺を事前に防止できるわけではありません。
ネットリテラシーに欠けている人はスミッシング詐欺を見破れず被害に遭ってしまうことも。
そんなときの対処法を3つ紹介したいと思います。
携帯電話会社に通報する
まずお使いの携帯電話会社の相談窓口に通報しましょう。
ここでしっかり通報すれば、アカウントのID、PSを変更したり、決済機能の一時的な停止など、さまざまな処置を取ることができます。
またキャリア決済で不正に商品を購入された場合は取り消してもらえる可能性だってあるんです。
スミッシング詐欺被害に遭ったならまずはじめにお使いの携帯電話会社の相談窓口に通報しましょう。
ドコモ | 0120-800-000 |
---|---|
au | 0077-7-111/0120-977-033 |
ソフトバンク | 0800-919-0157 |
警察に情報提供する
スミッシング詐欺被害に遭ったなら、お使いの携帯電話会社に通報するだけでなく、必ず警察に情報提供してください。
必要なら被害届を出してもいいでしょう。
今現在、多くの人がスミッシング詐欺被害に遭っている中、警察も詐欺犯を特定するべく捜査しているはずです。
その捜査に各自が進んで協力することで、より早く詐欺犯が特定される可能性だってあるんですよ。
スミッシング詐欺という悪質な行為を撲滅させるためにも進んで警察に情報提供しましょう。
消費者センターに相談する
本来ならお使いの携帯電話会社に通報、また警察に情報提供するのがベストですが、消費者センターに相談するのも一つです。
ただし消費者センターはあくまで相談窓口であり、消費者センターに相談したからといって解決するものではありません。
今後の対処法をアドバイスしてもらう目的なら消費者センターに相談しても問題ないのですが、根本的な解決を希望する場合、やはりお使いの携帯電話会社に通報、警察に情報提供するのが最善の策といえるでしょう。
消費者ホットライン(全国共通):188
要注意!知り合いに相談しても意味がない
やばい・・・スミッシング詐欺に遭ったかも・・・ネットに詳しいあの人に相談してみよう。
怪しいサイトに個人情報を入力しちゃった。心配だから知り合いの〇〇さんに相談しよう。
このように知り合いに相談して問題を解決した気になるのは絶対にやめてください。
そもそもその知り合いは携帯電話会社で働いている人ですか?警察の人ですか?法律のプロですか?
違いますよね?
ネットに詳しいからという理由だけで身近な知人に相談しても何も解決しません。
むしろ状況がさらに悪化することだって考えられます。
ネットに詳しい身近な知人に相談して問題を解決した気になっていたところで、そのあとキャリア決済が不正に利用されたらどうですか?
相談した知人に責任を取ってもらえるのですか?
このときもし携帯電話会社に連絡していれば、適切な処置(ID、PSの変更、キャリア決済の一時停止)を取ることだって可能だったはず。
ネットに詳しい知人とはいえ素人であることに変わりありません。
相談すべきは「スミッシング詐欺被害に遭った場合の対処法」で紹介した3つの機関であることを忘れないでください。
最後に
如何でしたでしょうか?
今回の記事では、スミッシング詐欺を見破るポイント、スミッシング詐欺に遭った場合の対処法を紹介してきました。
ここまでご覧いただけたのなら、スミッシング詐欺に遭わないための予備知識はバッチリですよね?
また必要最低限のネットリテラシーも身に付いたはずです。
もし不審なSMSが届いたとしても絶対に慌てないこと。
そして本記事で紹介した「スミッシング詐欺を見破る3つのポイント」を確認してください。
そうすることでスミッシング詐欺被害に遭う確率を大幅に減らすことができるはずです。
またもしスミッシング詐欺被害に遭ったとしても、「スミッシング詐欺被害に遭った場合の対処法」を参考に落ち着いて対応してください。
誰でも被害に遭う可能性のあるスミッシング詐欺。
このような詐欺被害に遭わないためにも事前に予備知識を備えておきましょう。
- クイックチェンジ編集部
- クイックチェンジ編集部は、キャリア決済現金化に関するさまざまな知識、携帯電話のお役立ち情報をいち早くお伝えするために日々活動しています。こちらの記事に対し、ご意見、ご要望など御座いましたらお問い合わせフォームより編集部までご連絡ください。お送り頂いた内容を確認した後、次回の更新時に反映させて頂きます。