みなさんはキャリア決済というサービスをご存知ですか?
もしかしたら「キャリア決済」というワードを初めて聞いた人もいるかもしれません。
ですがそんな人でもキャリア決済を普段の生活で何気なく使っている可能性があるんですよ。
それくらいキャリア決済は世の中に浸透しているサービスになります。
ただしキャリア決済といっても、各携帯電話会社でサービス内容がそれぞれ異なっているんです。
そこで今回は、各携帯電話会社の提供するキャリア決済について、サービスの特徴や注意点など徹底調査。
使いやすさに優れた利便性の高いキャリア決済は一体どれになるのか?
さっそく見ていきましょう。
キャリア決済は複数の携帯電話会社が提供しています
冒頭でも述べたように、キャリア決済とは携帯電話会社が提供している決済サービス。
大手携帯電話会社はもちろんのこと、最近は格安SIM会社もキャリア決済を提供しています。
キャリア決済の仕組みですが、簡単に説明すると購入した商品代金、デジタルコンテンツで課金した料金を翌月の携帯電話料金と合算して支払うことができる後払い決済システム。
料金を支払うためにわざわざコンビニまで出向いたり、クレジットカードを登録する手間が省けるため、まさに手軽という言葉がピッタリなサービス。
キャリア決済を利用することでスマホやiPhoneからいつでも手軽にショッピングを楽しめますし、ゲームの課金や動画の月額料金の支払いも楽になります。
キャリア決済のメリット
キャリア決済初心者に向け、キャリア決済のメリットについて解説していきます。
今回紹介するメリットは次の3つ。
- 手軽にショッピングを楽しめる
- 誰でも利用できる
- 使いすぎる心配がない
この3つのメリットを詳しく知ることでキャリア決済のお得度、便利さが分かりますよ。
キャリア決済は手軽にショッピングを楽しめる
さきほども少し触れましたが、キャリア決済を利用することでオンラインショッピングでの支払いが今まで以上に楽になります。
今まではクレジットカード払いやコンビニ払い、代引きなどから選ばなければなりませんでした。
もちろんこれまでの支払い方法も便利といえば便利なのですが、クレジットカードは登録する手間、カード番号を入力する手間がかかりますし、コンビニ払いは近くのコンビニまで出向かなくてはいけません。
代引きに関しては当然支払い代金を前もって用意しておかなければいけませんよね?
そこで注目する決済方法として挙げられるのがキャリア決済。
キャリア決済を利用すればカード番号を入力するような手間も省けますし、支払いに出向く必要もありません。
またキャリア決済で使った代金は翌月の携帯電話料金と合算されるため、明細がバラけるようなことも防げます。
店舗よりもオンラインで買い物するという人にはぜひ使ってほしいサービスですね。
キャリア決済はほぼ誰でも利用できる
クレジットカードが作れない人、持っていない人でもキャリア決済なら利用できます。
大学生やフリーター、主婦、無職の人でもです。
この点は大きなメリットの一つといえるのではないでしょうか?
クレジットカードがなくても後払いで決済できる。
キャリア決済のメリットの中でもいちばん重要なポイントかもしれません。
キャリア決済は使いすぎる心配がない
クレジットカードは便利な反面、使いすぎの心配がある点が悩みどころ。
過度なカード払いで気づいたときにはとてつもない支払いに追われるケースも珍しい話ではないのです。
ですがキャリア決済の場合、クレジットカードよりも限度額が低いため使いすぎる心配はありません。
クレジットカードの限度額は一般的に100,000円から多い場合は1,000,000円ほどになりますが、キャリア決済は最高で100,000円。
浪費癖のある人はクレジットカードよりキャリア決済をメインに利用するのがおすすめです。
各携帯電話会社のキャリア決済まとめ
それでは各携帯電話会社の提供するキャリア決済について見ていきましょう。
今回紹介するのは次の7種類。
- d払い・ドコモ払い
- auかんたん決済
- ソフトバンクまとめて支払い
- ワイモバイルまとめて支払い
- 楽天モバイルキャリア決済
- auかんたん決済(UQモバイル)
- mineoキャリア決済
d払い・ドコモ払い
ドコモが提供するキャリア決済「d払い・ドコモ払い」。
限度額は最大100,000円になります。
ドコモは「ドコモ払い」と「d払い」という2種類の決済方法を用意しているので混同しがち。
簡単にまとめるとドコモ払いはドコモの回線を使用しているユーザーのみ利用できるサービスで、d払いはアカウントを発行すれば誰でも利用することができるサービス。
間違えないよう注意してください。
ドコモ回線を契約している人ならd払いから「携帯合算払い」を利用できるため、キャリア決済を使えるということになります。少し複雑かもしれませんが、ドコモユーザーならドコモ払い、d払い共にキャリア決済だと認識してください。
またさきほど「限度額は最大100,000円です」と紹介しましたが、正確には年齢によって異なります。
19歳まで | 10,000円/月 |
20歳以上 | 100,000円/月 |
ここで注意点。
もし仮にキャリア決済を利用するのが未成年者であっても、契約者が20歳以上であれば最大100,000円の限度額に設定されてしまいます。
設定金額は後から1,000円単位で変えることができますが、未成年者が利用する場合、事前にキャリア決済の限度額を設定しておくようにしてください。
auかんたん決済
auが提供するキャリア決済「auかんたん決済」。
限度額は最大100,000円ですが、やはり年齢によって限度額の設定は異なります。
12歳まで | 1,500円/月 |
13〜17歳 | 10,000円/月 |
18〜19歳 | 20,000円/月 |
20歳以上 | 100,000円/月 |
この限度額はあくまで初期設定となるため、後から自由に設定、変更してください。
ソフトバンクまとめて支払い
ソフトバンクの提供するキャリア決済「ソフトバンクまとめて支払い」。
限度額は最大100,000円になります。
またドコモ、auと同様に年齢によって限度額の設定は異なります。
満12歳未満 | 2,000円/月 |
満20歳未満 | 20,000円/月 |
満20歳以上 | 100,000円 |
ここで注意点。
携帯電話の契約者がたとえ20歳以上であっても、「使用者情報」に未成年者の情報が登録されていれば使用者情報の限度額が適応されます。
使用者情報には必ず正しい情報を登録してください。
ワイモバイルまとめて支払い
ワイモバイルはヤフーが提供する携帯電話サービス。
いわゆる格安SIMというものです。
すでに知っている人も多いと思いますが、ヤフーはソフトバンクのグループ会社なので、「ワイモバイルまとめて支払い」と「ソフトバンクまとめて支払い」は同様のサービスになります。
ソフトバンクまとめて支払い、ワイモバイルまとめて支払いはPayPayと連動させることができるのも大きなメリットの一つ。
なんとPayPayの残高チャージをソフトバンクまとめて支払い、ワイモバイルまとめて支払いと合算することができるのです。
つまりオンラインショッピングのみならず、PayPayを導入している実店舗の支払いも月々の携帯電話料金に含めることができるということ。
PayPayの浸透具合を考えると、事実上キャリア決済でほとんどの買い物を済ませることができます。
限度額があるとはいえあまりにも便利すぎますね。
楽天モバイルキャリア決済
楽天モバイルは楽天が提供する格安SIMサービス。
大手携帯電話会社の傘下、グループではないのですが、楽天モバイルでもキャリア決済を利用できます。
ただし他のキャリア決済とは仕組みが異なるので理解しておいてください。
これまで説明してきたキャリア決済は、翌月の携帯電話料金と合算して支払うものでした。
ですが楽天モバイルのキャリア決済は、利用する毎にクレジットカードから引き落とされる仕組みです。
つまりクレジットカードを持っている、また月々の支払いをクレジットカードに設定していることが必須。
また他にも楽天モバイルキャリア決済を利用するには次の条件もあります。
- 通話SIMの契約をしている
- データSIM契約では利用できない
通話契約をしていなければ利用できません。
ちなみにキャリア決済の限度額は以下の通り。
19歳以下 | 10,000円/月 |
20歳以上 | 20,000円/月 |
大手携帯電話会社の提供するキャリア決済と比べた際、限度額が低いことに気が付きます。
しかも使い方が特殊なので利用できる範囲が狭いことも難点です。
auかんたん決済(UQモバイル)
UQモバイルはauと同系列の格安SIM。
そのためUQモバイルのキャリア決済はauと同じ名称、「auかんたん決済」としてサービスを提供しています。
限度額は最大50,000円。
以前はサービスの名称こそ同じであっても、本家とは異なり限定された使い方しかできませんでした。
今現在は多少の改善が見られ、ようやく本家auに近づいたといえるでしょう。
具体的にはApple IDやGoogle Play Storeアカウントを利用した決済、au IDの登録など使いやすくなったのは確実。
ですが100%ではないため、一部サービス(デジタルコードの購入など)を利用できません。
この点が改善されればより快適に利用できるのですがまだ時間が必要ですね。
mineoキャリア決済
mineoはオプテージが提供する格安SIM。
2018年6月からキャリア決済を開始しました。
ただしキャリア決済の利用対象者は「Dプランデュアルタイプ」で契約している人のみ。
Aプラン、Sプランで契約しているとキャリア決済は利用できませんので注意してください。
Dプランはドコモの回線、Aプランはauの回線、Sプランはソフトバンクの回線のことです。
またデュアルプランとは、データ通信に加え音声通話の契約のことです。
楽天モバイルと同様に、データ通信のみの契約だとキャリア決済は利用できないということになります。
mineoキャリア決済の限度額は最大100,000円。
ですが利用可能範囲が狭いため、キャリア決済の限度額が最大100,000円でも使い道に困りますよね。
ちなみに支払月は利用した月の翌々月。
一般的にキャリア決済で利用した料金は翌月の携帯電話料金と合算して支払うのですが、mineoのキャリア決済は翌々月の支払いになります。
この点についてもしっかり覚えておきましょう。
格安SIMのキャリア決済は制限があって使いにくい
大手携帯電話会社、格安SIMともにキャリア決済を導入していることが分かりましたよね?
ですが実際のところ、キャリア決済に関しては格安SIMより大手携帯電話会社の方がおすすめです。
なぜなら格安SIMだと制限が多くなってしまうから。
さきほど紹介した「キャリア決済まとめ」でも触れましたが、改めて格安SIMのキャリア決済における制限を挙げていきます。
格安SIMのキャリア決済は上限金額が低い
格安SIMは大手携帯電話会社の提供するキャリア決済に比べ、利用できる限度額が低いです。
ドコモ、au、ソフトバンクのキャリア決済は最大100,000円の限度額なのに対し、楽天モバイルは最大20,000円、UQモバイルは最大50,000円。
かなり差がありますよね?
格安SIMのキャリア決済、とくに楽天モバイルはゲームの課金、デジタルコンテンツの月額課金には向いていますが、買い物には不向きといえます。
格安SIMのキャリア決済はプランが限られる
格安SIMのキャリア決済は契約するプランによって利用可否が決まります。
例えばmineo。
Dプランの音声通話+データ通信プランでなければ利用できません。
楽天モバイルのキャリア決済も通話プランのみ対象となります。
携帯電話の契約プランによってキャリア決済の利用可否が決まるため、利便性に乏しいと感じてしまうのが正直な感想です。
格安SIMのキャリア決済は利用できるサイトが少ない
UQモバイルのキャリア決済が本家auのキャリア決済に比べ利用可能範囲が狭かったように、格安SIMのキャリア決済は大手携帯電話会社の提供するキャリア決済に比べ利用しにくいと感じる場面が多いです。
そもそも利用できるサイト自体が少ないんですよね。
多くのサイトで見かける決済種類は「ドコモ払い」、「auかんたん決済」、「ソフトバンクまとめて支払い」。
「楽天モバイルキャリア決済」、「mineoキャリア決済」は見かけませんよね?
これらからも分かる通り、格安SIMのキャリア決済は決済システムそのものに対応していないケースが多いのです。
これではせっかくのキャリア決済も宝の持ち腐れ。
利用可能範囲は早めに広げてもらいたいものです。
使いやすいのは大手携帯電話会社のキャリア決済
いかがでしたか?
今回は各携帯電話会社の提供するキャリア決済について、サービスの特徴や注意点など徹底調査してきました。
その上でどこのキャリア決済がいちばん使いやすいのか?改めて結論を伝えると、格安SIMよりも大手携帯電話会社のキャリア決済の方がおすすめだということです。
ドコモ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いにはそこまでの差はないといえるでしょう。
限度額も同じですからね。
もちろんキャリア決済以外のことを考えると格安SIMの方が優れている部分もあります。
ですがキャリア決済に限定して考えた場合、サービスの質は間違いなく大手携帯電話会社に軍配が上がります。
その点を踏まえ、今後あなたが携帯電話を契約するとき何をいちばんに優先させるかを明確にしておくことが重要です。
契約プランの安さなのか?それともサービスの質なのか?
自分自身のライフスタイルに合わせ、最大限お得に賢くキャリア決済を利用してもらえたら幸いです。
- クイックチェンジ編集部
- クイックチェンジ編集部は、キャリア決済現金化に関するさまざまな知識、携帯電話のお役立ち情報をいち早くお伝えするために日々活動しています。こちらの記事に対し、ご意見、ご要望など御座いましたらお問い合わせフォームより編集部までご連絡ください。お送り頂いた内容を確認した後、次回の更新時に反映させて頂きます。