各携帯キャリアの提供する後払い決済システム「キャリア決済」。
手軽にショッピングが楽しめる非常に便利なサービスです。
手元に現金がなくても支払いできるので普段の買い物をキャリア決済で済ませている人も少なくないでしょう。
キャッシュレス決済に注目が集まっていますからね。
そんなキャリア決済を頻繁に利用する人にとって気になるポイントが限度額の上がる条件ではないでしょうか?
殆どの場合、10万円近くが利用限度額の最大上限として設定されているため、一度に沢山の買い物をしたい、セールでまとめ買いしたい、少し大きい金額の買い物をしたい人にとって限度額アップは魅力的に映ることでしょう。
今回はキャリア決済の限度額がどのような条件で変わるのか?
また各携帯電話会社のキャリア決済でどの程度の利用限度額が設定されているのか?
この2点についてそれぞれ解説していきます。
キャリア決済を有意義に使いたい人には必見の内容ですよ。
キャリア決済の限度額は携帯電話の契約年数で決まる
キャリア決済の利用限度額は契約者の年齢や利用プラン、契約年数によって決まります。
そのため誰もがキャリア決済の限度額をMAXまで利用できるとは限りません。
例えばドコモ払い。
ドコモ払いのキャリア決済最大限度額は10万円ですが、上限まで利用するには25か月以上の契約期間が求められます。
何故キャリア決済ではこのように一定の契約期間を条件としているのでしょうか?
実はキャリア決済は使いやすさの目立つサービスですが、その一方で違法行為に用いられたこともあるんです。
現にキャリア決済を利用した悪質な事件は過去にニュースなどでも取り上げられ大きな問題となりました。
代表的な事件として挙げるなら、キャリア決済時に必要なID、PSを盗まれ、知らない間に高額な決済をされてしまうフィッシング詐欺、アダルトサイトの料金請求、いわゆる架空請求。
このような経緯から各携帯電話会社は契約期間、利用実績を「契約者の信頼性を考慮する上での指針」として考えるようになり、契約年数に応じてキャリア決済の上限額を個々に設定するようになりました。
キャリア決済の利用限度額を最大まで増額したい場合、長期的な契約が必要だということを覚えておきましょう。
各キャリア決済の限度額まとめ
キャリア決済の利用限度額を引き上げるための条件は各携帯電話会社の規則や方針によって異なります。
同条件でもA社では利用限度額が最大まで増額できるのに、B社ではその半分の限度額しか利用できない。
このようなケースもあり得るのでキャリア決済を快適に利用するためにも、各携帯電話会社が提供するキャリア決済の利用限度額がどのように増額するのか?その条件について把握しておくことが大切です。
そこで下記にて、各キャリア決済ごとの利用限度額や限度額の増額条件についてまとめました。
携帯電話会社の規則やプラン変更に基づき金額が変わる場合もあるので、具体的な詳細が気になる人は各携帯電話会社の公式ページを参考にしてください。
今回まとめた内容はあくまで一番オーソドックスなキャリア決済の利用限度額、また限度額の増額条件になります。
注意:各記載は1か月分の利用限度額です。
ドコモ払い
ドコモ払いの利用限度額は20歳未満と20歳以上で分かれます。
20歳未満の人は契約期間に関係なく利用限度額は最大1万円。
20歳以上の人の場合、契約期間が1か月~3か月だと最大1万円、4か月~24か月ならば最大3万円、25か月以上は利用実績によって5万円、8万円、10万円と段階的に増額されます。
auかんたん決済
auかんたん決済はドコモ払いと比べると未成年者に向けて細かく金額が設定されているのが特徴です。
12歳までの人は最大1,500円、13歳から17歳までの人は最大1万円、18歳から19歳の人は最大2万円、20歳以上の人は最大10万円が利用限度額の上限となります。
契約年数の条件については公式ページにも記載されていませんが、他キャリア決済と同様に利用限度額を最大まで使用したいのであれば、ある程度の契約年数が必要となるでしょう。
ソフトバンクまとめて支払い
ソフトバンクまとめて支払いの利用限度額は、12歳未満が最大2千円、20歳未満が最大2万円、20歳以上が最大10万円となっています。
こちらも具体的な契約年数の条件について公式ページでは記載されていません。
ただ2015年に利用限度額に関する条件の変更があった際、契約期間3か月以上と3か月未満で大きな金額差があったことから、現在も利用者の契約年数を考慮して利用限度額の増額をおこなっている可能性が高いです。
楽天モバイルキャリア決済
楽天モバイルキャリア決済では、契約者本人(20歳以上)で最大10万円の利用限度額。
メンバーズステーションでの利用設定をおこなった契約者以外のユーザーが20歳以上なら最大2万円、20歳未満のユーザーなら最大1万円の利用限度額になります。
ただしドコモ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いとは異なり、楽天モバイルキャリア決済は携帯電話料金と合算した後払い決済システムではありません。
利用代金は購入の度に楽天モバイルの料金支払いで使用しているクレジットカードから引き落とされます。
ワイモバイルまとめて支払い
ワイモバイルまとめて支払いの利用限度額や増額条件は公式ページでも具体的な記載がありません。
ただソフトバンクまとめて支払いと同様のサービスであることから、12歳未満は最大2千円、20歳未満が最大2万円、20歳以上が最大10万円となっています。
auかんたん決済(UQモバイル)
UQモバイルにおけるauかんたん決済の利用限度額は、12歳までの人だと最大1,500円、13歳から20歳までの人は最大1万円となっています。
どちらも契約年数の具体的な条件はありません。
20歳以上の人は契約年数4か月未満だと最大1万円、契約年数4か月以上~25か月未満だと最大3万円、25か月以上ならば最大5万円という形になります。
料金明細は「my UQ mobileサイト」もしくは「au ID会員サイト」で確認可能です。
mineoキャリア決済
mineoキャリア決済の場合、契約者が19歳以下なら契約期間に関係なく最大2万円、20歳以上は契約期間6か月未満で最大2万円、6か月~11か月で最大5万円、12か月以上で最大10万円となります。
ちなみにmineoキャリア決済には限度額を増額するための審査があります。
例えばキャリア決済の限度額を2万円以上に増額したい場合、まず携帯電話会社に増額申請します。
この後、携帯電話会社の方で審査をおこない、問題ないと判断されればキャリア決済の限度額を増額できます。
過去に携帯電話料金の支払いを滞納していたなど、利用実績で評価を下げる点が見つかった場合、増額申請が認められないこともあるので注意してください。
携帯電話料金の滞納がないことも条件の一つになります
冒頭の契約期間に関する事柄でもお伝えしたように、キャリア決済における利用限度額の増額は携帯電話会社の判断によって決まります。
キャリア決済の限度額を増額しても問題なく利用してもらえる人なのか?
携帯電話会社はこの点を重要視しているのです。
支払うべき携帯電話料金やキャリア決済の支払いを滞納していれば、当然、携帯電話会社側は利用の仕方に難があるとして増額許可を出しません。
なお、滞納した後のやり取りは各携帯電話会社ごとに異なります。
ドコモの場合、振替日に支払いが確認されていなければ、支払い催促のハガキやメールが届くのが一般的です。
その後、新たに振替日が指定され、期日までに滞納分の料金を支払わなければなりません。
それでも滞納していた場合は利用停止を告知するハガキやメールが届き、その数日後に携帯回線自体が止まってしまいます。
支払い催促の連絡から最短20日前後で回線終了までおこなわれてしまうので、速やかに対処する必要があります。
料金の滞納によるデメリットは携帯電話会社の信頼を失うことや回線が止められてしまうことの他に、余分な費用が掛かってしまうことも挙げられます。
例えば滞納した料金を専用の振込用紙で支払う場合には手数料が掛かりますし、延滞が続くことに対して延滞利息や遅延損害金といったペナルティ料金、端末代金の残高に掛かる利息についても支払わなくてはいけません。
特に延滞利息はドコモの場合、年率14.5%の利率を誇るため、長期的に延滞するような状況を続けるのは避けた方がいいでしょう。
使ったら払う!キャリア決済を快適に利用するために
キャリア決済を最大限に活用したいのなら、契約年数や増額条件を満たした上で料金の支払いをしっかりおこなうべきです。
支払うべき料金を滞納してしまうのは、携帯電話会社の信用を損ねてしまうのと同義だといっても過言ではありません。
悪質だと判断された場合は契約解除や新規契約が許可されない状況に陥ることもあるでしょう。
いくらキャリア決済の限度額を増額したくても利用実績が伴わなければ増額できません。
そもそも普段から常識ある正しい利用を心掛けなければ、キャリア決済の利便性を活かしきることはできないのです。
各キャリア決済の規定を事前にチェックし支払いは滞納しない!
当たり前のことを当たり前におこなえば、自然とキャリア決済の限度額は増額されるんですよ。
- クイックチェンジ編集部
- クイックチェンジ編集部は、キャリア決済現金化に関するさまざまな知識、携帯電話のお役立ち情報をいち早くお伝えするために日々活動しています。こちらの記事に対し、ご意見、ご要望など御座いましたらお問い合わせフォームより編集部までご連絡ください。お送り頂いた内容を確認した後、次回の更新時に反映させて頂きます。